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​教育コラム

「RTF教育ラボ・教育コラム」としてFacebookやTwitterに投稿したコラムのまとめページ。​随時更新!

 

<子どものやる気を引き出すコツは「声のかけ方」と「認め(見留め)方」にあり!>

①「宿題やったの?」「お兄ちゃんはできたのに、なんであなたはできないの?」「忙しいから聞くのは後にして!」

長引く不自由な生活でストレスが溜まっていく中、お子さんについこんな言葉を使ってしまうことが多くなっていませんか?
でも「本当はうるさく言いたくないし、せめて家事や仕事をしている間は勉強に集中してくれたら・・・」と多くの親御さんが思っていらっしゃるのではないでしょうか。子どもが進んで勉強をするようなるコツは「声のかけ方」と「認め(見留め)方」にあります。次回からはそのコツをお伝えしていきます!

 

②子どものやる気を引き出すコツその1【やるのが楽しい、と思わせる】

人間の脳はそもそも楽しいことや嬉しいことは喜んで取り組み、嫌なことは避けるようにできています。

「やったら楽しかった!」という体験は「嬉しい体験」として脳に刻まれ、その行為を繰り返しやりたいと思えるようになっていきます。小さなお子さんがいるご家庭では“泡スタンプハンドソープ”が大活躍していますが、手洗いが嫌なことから楽しくてまたやりたいことに変わる良い例ですね。でも、実は楽しいだけでは継続できません。どうしたら続けられるかについては、次回お伝えします。

③子どものやる気を引き出すコツその2【子どもの行動を認める(見留める)】(前編)
自分で楽しいと思った行動でも、しばらくすると楽しさは薄れて継続しなくなってしまいます。続けたいと思うためには、それが役に立つことだと感じる必要があります。子どもたちにとって一番役に立つと思えることは、親から認めて(見留めて)もらうことです。
「認める(見留める)」とは、子どもの行動をしっかり見て心に留めること。そのうえで声をかけるわけですが、褒めることだけが認める(見留める)ことではありません。しっかりと叱ることも、行動をただ笑顔で見守ることも、認める(見留める)ことになります。(後編に続く)

 

④子どものやる気を引き出すコツその2【子どもの行動を認める(見留める)】(後編)
前回の手洗いの例でいえば、手洗いをした後に「わー、とってもきれいに洗えたね。ママも嬉しいな!」とニコニコしながらオーバーなくらいに褒めてあげると、子どもは手洗いが楽しいだけでなく価値のある行動だと理解し、自発的に手洗いをするようになります。
ただし、どんな声かけや認め(見留め)方をするかは、子どもの発達段階や状況によっても変わります。次回からは「発達段階に合わせた上手な認め(見留め)方」についてお伝えします。


⑤子どものやる気を引き出すコツその3【発達段階に合わせた上手な認め(見留め)方】(1)
個人差もありますが、子どもの心(脳)の発達にはおおよそ下記のような段階があります。
(専門的には10歳前や18歳以降にも段階がありますが、ここでは割愛)
①女児8歳、男児10歳くらいまで(自己理解が進む年齢)
②~13歳くらいまで(他者理解が進む年齢・思春期前期)
③14歳~18歳くらいまで(思春期後期)
どの段階かによって効果的な声のかけ方や認め(見留め)方も変わります。((2)に続く)

⑥子どものやる気を引き出すコツその3【発達段階に合わせた上手な認め(見留め)方】(2)
「女児8歳、男児10歳くらいまで」は自分にしか意識が向かない段階です。この時期は「自分が楽しい嬉しい」を重視しますので、勉強をしないときにはあえて口を出さず、勉強を頑張ったときに「わー、頑張ったね!」と嬉しそうに大げさに褒めながら大きな花丸を書いてあげると、「勉強=嬉しい体験」になるので効果的です。((3)に続く)

 

⑦子どものやる気を引き出すコツその3【発達段階に合わせた上手な認め(見留め)方】(3)

「女児8歳、男児10歳~13歳くらいまで」は思春期前期とも呼ばれ、他者理解をし始めると同時に自立と依存に揺れる時期でもあります。「14歳~18歳くらいまで」は思春期後期で、「自分は自分、他者は他者」という感覚が育ち、自分と違う面を持つ他者を受け入れることが可能になってくる時期です。前期後期の境目は個人差が大きいので、ここでは一括りにしてアドバイスをお伝えします。((4)に続く)

⑧子どものやる気を引き出すコツその3【発達段階に合わせた上手な認め(見留め)方】(4)
思春期は親に反発し何事も自分で決めたいと思う反面、自立への不安から親や友人に依存する二面性(両価性)があるのが特徴です。この時期は「こうしなさい」と言うのではなく、親は一歩引いて「AやBという方法もあるよ」とあくまでもアドバイスとして伝え、選択・決定権を本人に委ねる方がうまくいきます。付かず離れずくらいの距離で気持ちに寄り添いながら聞き役にまわるのがコツです。

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